結論から書いてしまうと
- 殆どの場合有利に働くことはない
と断言してしまって良いでしょう。
履歴書にメンサと書いても効果は薄い理由
2つあります。
- そもそもメンサとは何か知らない人が多い
- IQに対して批判的な考えの人も多い
以下説明していきます。
メンサの知名度は20人中1人が知る程度
のものだと考えています。
確率にして5%程度。
主観的な話であるためなんとも言えませんが、もし面接でメンサとは何かを知らない人に出会った場合、確実に
- 「メンサについて説明していただいて良いですか?」
という質問が来ます。
そうなった場合、あなたは「メンサとは全人口上位2%に位置するIQの人しか入れない組織で~」と話す羽目に。
データとして提示されるのと、口頭で行われる自慢じみた行為。これは心象にどうしても悪く響きます。
メンサの低い認知度のことを考えると、履歴書に書くのはリスキーでしょう。
IQは努力否定的な要素があるため、嫌われることにもなりかねない
メンサ入会条件であるIQは
- 遺伝的な要素が強い代物
であると言われています。
現代に限らず、人類文化は努力至上主義的なところがあり、頑張ることを美徳と感じがち。
それを踏まえるとまるでIQというのは
と、IQが一般的数値だった人に突きつける代物でもあるわけです。
そのため高IQであることを示すと見下しているのか!と怒る人も中にはいらっしゃいます。
不要なトラブルを避けるためにもメンサ会員であることを履歴書に書くのはおすすめしません。
もし採用面接で履歴書にメンサと書いている人が来たら
採用すべきなのでしょうか?
もしあなたに抵抗感がないのであれば統計的には採用するほうが企業に有利に働く可能性があると言えます。
知能テストで高得点を出す人ほど勤務態度が良い
上記画像は面接時の項目で、その後の勤務成績を予測できたかをグラフ化したもので、知能テストは0.5を超えています。これは中程度の相関があることを示します。
構造化面接(面接者の質問が予め決まっているもの)と同程度の相関を持つため、知能テストの結果を踏まえて採用するというのは面接の結果を見るのと同じぐらい効果を期待できます。
メンサ会員であるということは高知能の証明でもあるため、採用の目安として使うことも間違いではありません。
メンサって本当に高IQと言えるのか
メンサ会員であることを理由に採用する欠点が一つありまして、それは
- メンサの入会テストはIQ計測という意味では物足りない
のです。
IQを正しく計測するためにはWAISと呼ばれるテストを受け、数十に及ぶ項目をクリアする必要があるのですが、メンサ入会テストはそのうちの1項目しかチェックしません。
メンサ会員は高い確率で高IQではあるのでしょうが、高IQではない可能性もあるため多少の注意は必要です。
詳しくは⇒メンサのIQは本当に全人口上位2%なのか現役会員が解説します
高IQ者は営業成績がめちゃくちゃ高い
URL:https://journals.aom.org/doi/abs/10.5465/amj.2011.0035
上記研究によると
- 高IQ 年間195,000ドル
- 中IQ 年間159,000ドル
- 低IQ 年間109,000ドル
のように営業成績に差が生まれるということがわかりました。
仮に低IQの者を雇った場合と、高IQの者を雇った場合で年間900万円近く売り上げが変わってくると考えると、メンサ採用もやぶさかではなくなるのではないでしょうか。
メンサであることは履歴書に書かないほうが良い
なぜなら新しすぎる価値観であるため
- 到底受け入れてもらえないから
です。
また詳しい人間であれば「メンサだからといって高IQとは限らない」と、より選別を強くされてしまうかもしれませんし。
企業的にはメンサであることは、会社に利益をもたらしてくれる可能性ありなため、採用判断の要素として取り入れても良いとは思います。
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